【西洋絵画の歴史】「ルネサンス」についてわかりやすく解説

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西洋絵画史の始まり「ルネサンス」

今回は、西洋絵画史で最も重要な時期である「ルネサンス」について解説します。
ルネサンスは西洋絵画史において、いわば「始まり」です。それまで絵画は長らく眠りについていました。当時は絵といえば宗教画でしたが、キリスト教の教義として「神を絵に描いてはいけない」というものがあり、長い間絵を描くという文化が眠りについていたのです。
それから宗教改革が始まり、時代が大きく変わりはじめました。絵画においても同様で、再生=「ルネサンス」がはじまったのです。

ルネサンスって?いつ頃誕生したの?

ルネサンスの始まりに明確な時期はありませんが、おおよそ1400年頃からその徴候が現れはじめました。それまで絵は平面的で感情表現も乏しかったところからじょじょに立体的で遠近感があり、感情が顕になった絵画が生まれ始めたのです。さらには、宗教改革の影響もあり、長年封じられていた「神話」に関する絵も誕生しはじめました。それまで長年封じられていた文化が一気に花開きはじめたのです。
ルネサンスという言葉は「再生」や「復興」という意味があります。
まさに絵画を始めとする様々な文化が「再生」した時期、それがルネサンスです。

イコンと呼ばれる肖像画が書かれることがありましたが、感情表現は少なく、平面的な絵でした。
絵は作者不明/キリストのイコン

不明 – Saint Catherine’s Monastery, Sinai (Egypt) / K. Weitzmann: “Die Ikone” https://www.pallasweb.com/ikons/ikon-gallery/christ-pantokrator-from-sinai.html, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3859791による

どんな絵が書かれたの?

ルネサンス期に描かれたのは、その多くは宗教画でした。しかし、それまでの宗教画と異なり表現が非常に豊かになり、遠近法も研究されて取り入れられたことによってリアリティのある絵が描かれるようになりました。
また、神話についての絵も描かれるようになりました。ルネサンスを代表する画家であるボッティチェリは神話を題材として且つ登場する女神を裸で描くという、それまでの常識を覆す作品を次々と発表しました。

絵はボッティチェリの「プリマヴェーラ」。様々な神話のキャラクターは意味があり解釈については長い間、議論されてきました。

サンドロ・ボッティチェッリ – http://www.googleartproject.com/collection/uffizi-gallery/artwork/la-primavera-spring-botticelli-filipepi/331460/, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7963136による

どんな人がいたの?

レオナルド・ダ・ヴィンチ
ルネサンス全盛期に活躍した「万能の天才」。モナ・リザは世界で1番有名な絵画・・・だと思います。

ミケランジェロ・ブオナローティ
「最後の審判」など壁画を数多く残した。彫刻家としても有名で、「ダヴィデ像」はこの人がつくりました。

ラファエロ・サンツィオ
若き天才画家だった彼の絵は均整が取れていて美しくその後数百年間もの間、絵のお手本とされ続けました。

サンドロ・ボッティチェリ
神話の女神を裸で描くという当時としては革命的な作品を生み出し有名になっていきました。冷静にめっちゃ絵が上手いです。

終わりに

相変わらず1分ではなかったですね。
ルネサンスは初期ルネサンス、盛期ルネサンス、北方ルネサンスなど本来は細かく分類されますが、ざっくりとしては1500年前後に発生した文化の盛り上がりと覚えていただければ大丈夫かと思います!
有名な画家がたくさんいる時代なので、興味をもったら止まらなくなる、そんな時代です。

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この記事を書いた人

ガジェットとアート好きな一般サラリーマン。生活を彩るおしゃれガジェットの情報、好きなアートについての雑記をメインにしています。

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