レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」についてわかりやすく解説

目次

この記事でわかること

世界で1番有名な絵画は何かと聞かれたら、モナ・リザと答える日本人は多いと思います。
それほどに有名なモナ・リザについて、どれくらいご存知ですか?
この記事では「モナ・リザ」についてわかりやすく徹底解説します!

この記事でわかること

  • モナ・リザって何?
  • 作者は誰?
  • どんな絵なの?
  • どこに行けば見れるの?

モナ・リザって何?誰?

レオナルド・ダ・ヴィンチ – (Upload Sept. 19, 2010) Au plus près des oeuvres ! – http://musee.louvre.fr/zoom/index.html (Microsoft Silverlight required), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=51499による

モナ・リザって何?

モナ・リザはレオナルド・ダ・ヴィンチによるルネサンス期の油彩画です。
この絵が描かれたのは1503〜1506年頃です。なぜ「頃」かと言うと、正確な完成年がわかっていないためです。
なぜならモナ・リザは作者であるレオナルド・ダ・ヴィンチが晩年の生涯をかけて描いた作品だったため、明確な完成年度がわかっていないのです。

描かれているのは誰?

モナ・リザの正体についてはしばしば都市伝説的に様々な説が囁かれています。500年以上も前ということもあり正確な記述が少ないことや、あまりに有名になってしまったがために憶測が流布してしまったためであると思われます。
ただ、一般的にはフランチェスコ・デル・ジョコンドという貴族が妻であるモナ・リザがモデルであるとされています。
これはジョルジョ・ヴァザーリが書いた有名な解説本「画家・彫刻家・建築家列伝」の記述がもととなっています。世界で最も古い画家の解説本ということもあって、信頼されたエビデンスとして語られてきたのです。
ちなみにモナ・リザの「モナ」はイタリア語の「Ma donna」の短縮形で「私の貴婦人」という意味があります。
つまり、フランチェスコ・デル・ジョコンドにとっての「貴婦人リザ」という意味なのです。
ただし、この絵は最終的に依頼者に納品されることはありませんでした。レオナルド・ダ・ヴィンチは遅筆で且つ完璧主義という特徴を持っており、あまりに強いこだわりが故に絵を完成することができなかったのです。
そして依頼を取り下げられて以降もひたすらに加筆修正が加えられました。
「モナ・リザ」はそのモデルであるリザからどんどん離れてしまったと考えられます。結果としてこの絵は誰を描かれたものでもなくなり、今日に至るのです。

どんな絵なの?

モナ・リザには当時の絵画としてはまだ十分に確立されていなかった2つの画期的な技術が用いられています。

スフマート
スフマートとは幾重にも色を重ねることにより輪郭をぼやけさせて立体感・現実感・ボリューム感をもたせる手法です。
レオナルド・ダ・ヴィンチは「現実世界には輪郭線は存在しない」という信念を持っており、それを追求するためにスフマートを用いました。レオナルド・ダ・ヴィンチはスフマートを実現するために筆ではなく指で何度もこすって輪郭をぼやけさせていったと言われています。
信念と確かな技術により実現されたこのスフマートにより、モナ・リザは角度によって様々な表情が浮かび上がります。
まさにレオナルド・ダ・ヴィンチによる奇跡の技術の一つなのです。

モナ・リザの顔の拡大図。自然で輪郭のない肌は様々な表情を浮かび上がらせます。

空気遠近法
もう一つモナ・リザを描く上で用いられた技術が空気遠近法です。
これは現実世界においては遠くに行くほど背景はぼやけて見えなくなっていくという特徴を絵画で表現したものです。当時の西洋絵画ではまだ遠近法の考え方が確立されたばかりで、距離感の概念はあったもののそれを表現する技術は発展途上でした。そこでレオナルド・ダ・ヴィンチは空気遠近法を使うことにより、現実感を出そうとしたのです。

モナ・リザの背景

これらの技術の他にも様々な技術を駆使し、長い年月をかけて加筆修正を繰り返したことで現在の「モナ・リザ」が誕生しました。まさにレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯をかけた傑作なのです。

作者はだれ?

レオナルド・ダ・ヴィンチ – https://www.latitudinex.com/europa/leonardo-valle-della-loira-rinascimento.htmlウェブ・ギャラリー・オヴ・アート:   静止画  Info about artwork, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15497207による

モナ・リザの作者はレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)です。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、「万能の天才」と呼ばれ、絵画だけではなく建築学、解剖学、軍事工学など様々な分野に精通していました。
当時の画家がそもそも現在がイメージするいわゆる「アーティスト」というよりも「何でも屋」に近い存在だったこともあるようです。
ルネサンス期を代表する画家であるとともに西洋絵画において1番有名な画家であると言っても過言ではないかと思います。
レオナルド・ダ・ヴィンチは天才であるが故に様々な功績を残していますが、実は完成した絵画は非常に少なく、正式に本物であるとされているものは10枚もありません。
つまりそれほどに完璧主義者であり、悪く言えば遅筆で仕事が遅かったのです。

どこで見られるの?

モナ・リザは、フランスのパリにある「ルーブル美術館」で見ることができます。

ルーブル美術感は、元々12世紀に建てられた「ルーブル宮殿」が元となっており、世界最大級の美術館であり、かつ世界最大級の史跡でもあります。
作品数は3万5000作品に登り、毎年800万人以上の来場者があります。

残念ながら公式サイトはフランス語、英語、中国語しか選べませんが、トップページにでかでかとモナ・リザが載っていることからも3万5000作品のうちでも最も注目されている作品であることがよくわかります。


最近はコロナもあってなかなかいけませんが、人生で一度くらいは言ってみたい美術館です

おわりに

今回はモナ・リザについて解説しました。
世界で1番有名な絵画ですが、未だに謎が多く残されている絵画でもあります。
それらの謎についても別記事で紹介したいと思います。
モナ・リザは誰でも知っている絵画ですが、これに興味を持つと他の絵画にも興味が出てくることと思います。
ぜひぜひ、他の有名作品についても調べてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

ガジェットとアート好きな一般サラリーマン。生活を彩るおしゃれガジェットの情報、好きなアートについての雑記をメインにしています。

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