はじめに
今回は「1分でわかる西洋絵画史」ということで、西洋美術の歴史について紹介したいと思います!
筆者は西洋技術が好きで何冊も歴史書を読みました。ただどの本も性質上、作品を基軸として紹介されているため一つ一つの作品の説明も間に入り、ちょっと冗長に感じるものが多いです。
そこで今回は西洋美術史における有名作品の紹介はバッサリ省いて、全体を俯瞰した紹介の仕方をしたいと思います。また時期的な感覚もあえて省いて「絵画ってこういう進化をしてきたんだ」というところ超有名絵画1点だけを添えて紹介します。
この記事が西洋美術に少しでも興味を持てるきっかけになると幸いです。
1分でわかる西洋絵画史
ルネサンス以前・・・
絵画の停滞期。イコンと呼ばれる聖像画が描かれた。
絵は作者不明/キリストのイコン
ルネサンス・・・
意味は「再生」や「復興」。かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティ、ラファエロ・サンティが大活躍。だいたい1500年前後と覚えておけばOK。
絵は皆大好きレオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」
マニエリスム・・・
絵のを徹底的に美しく、をモットーに絵が描かれるようになった。絵の目標はもっぱらラファエロ
絵はパルミジャニーノ「首の長い聖母」リアリティよりも美しさ重視。
バロック・・・
明暗を強調した書き方「キアロスクーロ」でドラマチックに描かれるように。ザ・西洋絵画っぽい絵はだいたいこの辺。
絵はカラヴァッジョ「聖マタイの召命」。陰影が強くてドラマチック。
ロココ・・・
ルイ○○世などの貴族がヨーロッパで大暴れした時期の絵画。絵も非常に華やかで宮廷画家が忖度しまくりながら絵を描いた。この辺もザ・西洋画っぽい。
絵はフランソワ・ブーシェ「ポンパドゥール夫人」。貴族感が半端じゃない。
新古典主義・・・
昔って良かったよね、といった考え方でアカデニズムが色濃く型にハマった絵を描くことが素晴らしいとされた。
ロマン主義・・・
かの有名なナポレオンが大活躍した時代に、絵においても革命を起こさんとする人々が少しずつ現れた。ロマン主義では現実の事件をドラマチックに描き当時の社会を風刺するメッセージ性が加わった。
絵はドラクロア「民衆を導く自由の女神」
印象派・・・
ここらへんから「俺たち自由だぜ」が加速する。また絵の具の進化により外でスケッチ〜製作まで行えるようになり外の光をそのままリアルに、原色も使いまくる自由な作風が生まれるようになった。
絵はクロード・モネ「戸外の人物習作」
後期印象派、世紀末芸術・・・
絵画はさらに進化して、目の前にあるものを描く「印象派」からさらに「心の中」「感情」をそのままカンバスに描き出す人たちがでてきた。時期的には19世紀末。
絵はフィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」
現代美術・・・
時は20世紀、新しければ何でもありの時代に。ピカソやダリといった天才たちが様々な実験を繰り返し、絵は概念へと姿を変えていった。
最後に
1分じゃなかったですね・・・。
上述したのは本当に概略だけで、もっと細かく主義や派閥はわかれていきますが、イメージだけでも掴んでもらえるといいかなと思います。だいたい上述の歴史はルネサンスが1500年前後からで後期印象派が1900年前後になるので400年分くらいの歴史をわずか1枚ずつの絵で解説しました。
基本的にはどの時代も絵が半端じゃなくうまいです。技術的な進歩もありますが、西洋美術で重要なのは「思考の進化」だと思います。時代時代で考え方が異なるために絵の雰囲気が異なる。最近の流行りと考え方は似ていると思います。
どの時代の絵も尊敬の念をいだきながら楽しみたいものですね。
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