バズ絵画 第8回 カラヴァッジョ「聖マタイの召命」解説

目次

はじめに

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「聖マタイの召命」

Michelangelo Merisi da Caravaggio – The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM), distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=148784による

STEP1 明日使えるバズ知識

STEP2 基本情報 ちょっと詳しく

  • 作者:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571−1610年、イタリア)
  • 製作年:1600年(カラヴァッジョが29歳の頃)
  • 画法:油彩
  • 大きさ:322cm×340cm
  • 所在:サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会
  • ジャンル:バロック
  • 絵画の基本情報:カラヴァッジョの代表作の一つ。バロック絵画というジャンルを新たにつくりだした記念碑的作品である。光と影のコントラストが強くドラマチックな演出が特徴。

STEP3 深煎り知識 もっと詳しく

今回は紹介したくてたまらない画家、カラヴァッジョです!
イタリアにおいてバロック絵画という一大ジャンルを気づきあげた立役者ですが、それと同時に暴力だけでなく果ては殺人まで犯してしまう超荒れくれ者です。
カラヴァッジョはその天才的なまでに写実的で自然主義的な絵画をしかも超速筆で描くことができたと言われており、生前からすでに食べていくには困らないほどの名声を得ていました。しかしそれと同時に、裏の業界の人間ですら手を焼くレベルの荒れくれものだったといい、行く先々で暴力沙汰を起こして問題になっていたのです。一節にはその暴力性が鉛中毒によるものだったという説もあります(当時の油彩に用いられる顔料には鉛が入っていた)。真偽はともかくこれほどに生前の行いが悪い天才画家を筆者は知りません。
今回紹介する「聖マタイの召命」はそんなカラヴァッジョの出世作です。聖書に出てくるイエス・キリストがマタイを召命するシーンを描いています。この絵の面白いところは、長年誰がマタイかについて論争が巻き起こっていることです。
筆者もちょっと考えてみました。少なくとも5人のうち真ん中にいる男は左手で奥の人物を指差しており、マタイではなさそう。自ずと右側の2人も候補から外れます。となるとやはり左2人が最終候補になります。2人のうち向かって左側の初老の男はなんとなく人相的に違いそう(個人的主観)。ということで候補として残ったのは1番左の若い男!いかがでしょうか?ちなみにイタリア本国においては長らく中央の左指を指している男がマタイとされていたようです。つまり筆者の推理は冒頭から間違っていたことに・・・。ところが最近では筆者と同様に左端の若い男をマタイとする説も根強くあるようです。
真実はカラヴァッジョしかわかりませんが、皆さんはどう思われたでしょうか?

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ガジェットとアート好きな一般サラリーマン。生活を彩るおしゃれガジェットの情報、好きなアートについての雑記をメインにしています。

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